販売店の戦略に乗せられずに、最適なオイルを買いたい人のための、選び方講座
オイル交換以前の問題!エレメントとフラッシングを知ろう。
- 品質の悪いオイルは市場から淘汰されているので、どこのなにを入れても大した問題にはならないでしょう。むしろ問題なのは、オイルについての手入れ不足です。普段の手入れがなっていないために、高々8万キロ走ったくらいなのにエンジン音がうるさくてしょうがない人が結構います。
- オイルを3000キロごとに変えましょう、というのは、カーショップやガソリンスタンドの販売戦略のおかげか、結構定着しているようですね。オイルはエンジン内の汚れを吸着するもので、3000キロも走ったらたいてい汚れてます。やっぱり変えましょう。
- ところが、『オイルエレメント』の存在を知らないために、泣きを見る人が結構います。オイルが汚れを吸い取るということは、その汚れをどこかでこし取ってやらないと、洗濯の時に、汚い水のままですすいでいるのと同じで、結局意味がありません。汚れをこし取るための部品が『オイルエレメント』です。エレメントは、オイル交換の2回に1回が、交換の目安です。なお、これは、自動車にあったものを選ばないといけません。よく、店頭で、『エレメントは安いのでええねん』といってくる人がいますが、安いもなにも、選択の余地がありません。値段は、1500CCクラスの自動車用で1000円台、RV用のばかでかいものでも2000円台です。
- さあ、オイルも変えたエレメントも変えた・・・・でもまだ調子が悪い、音がガラガラする、という人もいます。実はそれだけでは足りません。エンジンのなかに、汚れがこびりついているからです。洗濯機だって汚れるからいつかは洗うでしょ?それと同じで、古いオイルを捨てても、フィルターでこしとれなかった上にこびりつきまでしている汚れ、というのは落ちません。それを落とすために『フラッシング』ということをしましょう。フラッシングとは、
- 古いオイルを抜き取ったら、
- 新しいオイルを入れる前に『フラッシングオイル』というのを注入し、エンジン内部を洗います。
- で、フラッシングオイルを抜き、新しいオイルを入れます。
- 価格は、1000円から2000円くらいです。
- エレメント交換と同時に行いましょう。
- エレメント交換とフラッシングを適切に行えば、10万キロくらい走っても、エンジン性能は余裕しゃくしゃくです。(←筆者、59年式ミラージュで実証済み)オイルは何でもいいですが、エレメントとフラッシングだけはこだわりましょう。
それでもこだわりたい人に、オイルの選び方・・・アルファベットと数字に注目!
- オイルの缶には、品質表示として、『SJ 10W-40』『CF-4 15W-40』などの、アルファベットと数字が書いてあります。オイルを選ぶときは、まず、ここに注目してください。
- いろんな種類がありますが、迷ったら、ガソリン車なら『SJ 10W-30』にしておきましょう。(ディーゼルなら『CF-4 10W-30』)
- SJとかCF-4についての説明
- SJ、というのは等級で、SA/SB/SC/・・・・・・/SG/SH/SJ/の順に、『制定された年が新しい』。SJは、『1996年以降の乗用車に最適』だということです。
- CF-4、というのも等級で、最近のディーゼル乗用車に最適、ということです。
- 自動車の調子が悪いねん、という人に限って、オートバックスで扱う一番安価なオイルであるSE(ガソリン車用オイルの、1980年代初頭の規格)、同じく安価なCD(ディーゼル車用オイルの、1980年代初頭の規格)を使っていることが多いです。ぼろい車だから安いのでええねんという気持ちは分かりますが、10万キロも走っていないのに調子が悪いのはおかしいです。タクシーなんかは廃車までに30万キロ以上走って、それでもなお自家用車に使っている人もいるくらいですから。気持ちよく運転するために、せめてSH(ディーゼルならCE)くらいのは使いましょう。
- 10W-、についての説明
- 数字で書いてあるのは、いわゆる『固さ(粘度)』という数値です。前半の『○○W』(0W-, 5W, 10W, 15W, etc)は、『始動時の粘度。』この数値が小さいほど、低温に強い、始動時の回転がなめらか、燃費がよい、ということになります。
- Mobilの、バナナを凍らせる CMで有名なオイルは、0Wです。
- 低温に強い、といっても、ふつうは10Wで十分です。冬は寒冷地では5W(旭川あたりでは0W)にしておきましょう。
- ターボ車だとか走り屋だとかいう理由で、『固いのがいいから15W』を選ぶ人もいますが、それは間違いです。10分アイドリングして、発車したらすぐ高回転を使って、みたいな、サーキット走行しかしない車ならそれでいいのですが、実際には、ターボ車でも走り屋でも、エンジンをかけてすぐの発車とか、低回転での運転が多いものですよね。そうなると、始動時はなめらかな方がいいわけです。10W以下の数値にしておきましょう。で、ターボ車や走り屋の人は、むしろ、後ろ半分の2桁の数字を気にしてください。
- 30(後ろの2桁)についての説明
- 30とか40とか50とかいうのは、『高回転での粘度』という意味です。日本車ならメーカーの指定は、たいてい30です。最近のトヨタ車に限り、20という指定があります。ヨーロッパ車なら40,アメ車なら30です。
- 数値が多いほど、『高回転に強い』オイルになります。たとえば高回転の極地・F1では、『60』なんていうのを使っています。18000回転近く回すんでしたっけ。
- ふつうは30、夏場向け・もしくは高速をよくつかうひとは40,走り屋は50くらいが、適当でしょう。
販売戦略、というのが、あるんです。
- 店員(もしくは、それらしい兄ちゃん姉ちゃん)に、オイルのアドバイスを求めると、たいていは、その時々の販売強化製品を勧められることになります。これは、どこの店でも、必ず存在します。ある日はMobilを一生懸命勧めていた店員が、次の日にはCastrolを勧めている、なんていうことも日常茶飯事です。もしかしたら、高いオイルを買わされるかもしれません。標準的なオイルは4リットル缶(四角い缶)で2980〜4200円くらいです。(カーショップ店頭価格)。走り屋でもないのに、これよりもあまりにもかけ離れたオイルを勧められたら、逃げましょう。